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男子はだまってなさいよ!8 アダルト

今日は、赤坂RED/THEATERにて、「男子はだまってなさいよ!8 アダルト」を観てまいりましたー!

「男子はだまってなさいよ!」シリーズ。細川徹作・演出による、オムニバスコントです。
私は2003年の「3」から、ほぼ毎回観てます。近藤公園のファンになってそれがきっかけで見始めた。

出演者は、毎回いろいろ変わるけど、大堀こういちさんは最初からずっと出てるのかな?
今回は、皆川猿時、少路勇介、内田滋、今野浩喜(キングオブコメディ)、夙川アトム、大堀こういちというメンバーでした。

赤坂RED/THEATERは、赤坂見附駅のすぐ近く。
上はホテルでその地下にあります。
今回副題が「アダルト」ということなので、大人っぽい場所にしたのか?
いつもは下北沢とか多いんですけどね。

会場内、すでにセッティングされている舞台には、あるアダルトな小道具が並んでいた……ネタバレになるんで言わないでおきますが。
アダルトねぇ。多少、心配ではあったんですよね、どの程度の下ネタなのか?と。
そりゃ下ネタはあるだろうとは思いましたが、あんまりどギツいのはなぁって。
この副題のせいで、今回チケットが余っているのでは……(笑)

そんなことを思いながら、14時過ぎ開演。
のっけからその小道具をいじるコントでしたが、登場したみなさんはスーツ姿で、総理と閣僚って感じなのかなあれは。
配られたチラシにありましたが、今回は下ネタだけでなく、時事ネタもありということで、それを組み合わせた笑い、というコントが多かったかも。
時事ネタと言えば、やっぱり原発。けっこうガッツリと、取り入れてますよ。
不謹慎、と怒る人もいるのかなぁ。相当バカバカしくなってるので、観た人は笑うしかないと思うんですけどね(笑)
私はもちろん、大好きです。今や、舞台ぐらいでしかこんなことはできないだろうなー。たぶん、DVDも出ないだろうな、この内容じゃ(笑)

私が今回一番好きだったのは、ジブリがらみのネタかな~。
そういう、パロディものっていうかな、好きなんですよね、どうしても(笑)
過去の、山田太一漫才とか、ガンダム宝塚とか……あら、どっちも6作目だった。
6のDVDが出たら絶対買う、けど出なさそうで残念。会場がスズナリで小さかったからなぁ。

役者さんは、バランスがよくてよかったですね。内田滋さんは初めて観た、なかなかイケメン。夙川アトムも初めて。後半、トレンディドラマ風のコントがあるんですが、そこでは夙川さんが光ってたな~。ああいう演技のうまい人なんですね、ひと昔前のドラマの気取った演技っていうか(笑)
少路勇介は、大人計画やクドカンドラマでおなじみ。見た目がけっこう好きです(笑) キンコメ今野、皆川猿時、大堀こういちはもう言うまでもなく、イイ。

今回も、ゲラゲラ笑わせていただきました。
ただ、終演後に誰か言ってたけど、明らかに男性しか笑ってないとこがあった、って(笑) でも、そういうとこは少ないですよ。女性でも楽しめる程度で、どギツいってことはなかったのでよかったと思います。
男子シリーズらしい、おバカな下ネタになってますから、女性も安心して観に行ってほしいと思います(笑) どうやらチケットがまだあるらしいので。

男子シリーズ、次回もすでに決まってるようで、来年の7月、下北沢の本多劇場だそうですよ。来年で10年だとか。きっと華々しいんだろうなぁ、でもゲストが豪華で大規模になる回より、小さいところでやる回のほうが私は好きなんだよねぇ。
たぶん、濃いんだろうなぁ(笑) 内容的にも、攻めてるっていうか。
まぁとにかく、来年も楽しみです!
# by naabo | 2011-09-17 23:04 | 演劇

LEVEL42 Live

今日は、レベル42の来日公演@六本木のビルボードライブ東京に行ってきました!

なんと、去年に続いて2年連続で来日してくれました。ビックリです。
去年が、ものすごく久しぶりだったからね。
去年のライブが終わった時点で、マークがまた来たいと言ってくれてたのは知ってたけど、まさか実現するとは……しかも、日本がこういう状態のときに。とてもうれしい。

ただ、私は体調がよくなくて……こないだレイ・ハラカミの訃報を聞いて落ち込んだりして。
でも、というか、だからこそというか、このレベル42のライブにはどうしても行きたかったです。

幸い、どうにか調子は当日には持ち直してきた。
ストレッチをしていたら、やりすぎて少し肩を痛めましたけどね。
今日はスタンディングじゃないので、体力はあまり心配いらなかった。

電車を乗り継いで、夕方六本木に到着。
ビルボードライブは2度目です。前回はミッドタウンの中で迷ったけど、今日はなんとなく記憶をたどって大丈夫でした(笑)

私はウェブ予約していて、受付に行って名前を言うだけで、チケットをくれます。簡単でいいよね。
そのチケットにドリンク代も入ってるし。中に入ってバーでドリンクを受け取り、階段を上がって自分の席へ。
今回もカジュアルで、前回は横から観る席にしましたが、今回は正面にしてみました。
正面は、かなり上から見下ろす感じですね。でも隣の人との間隔はそれほどキツくなかったです。
カジュアルでも、よく見えるので、チケットが少し高いのは、納得できます。

さて、時間になり、暗転してハデなBGMが流れ出してレベル42登場。
メンバーは、ベースのマーク・キング、キーボードのマイク・リンダップ、この二人がオリジナルメンバーです。
ギターはネイサン・キング、サックスがショーン・フリーマン、ドラムがピート・レイ・ビギン。この3人は去年と同じです。

BGMの時点でわかりましたが、1曲目は"Heaven in my Hands"。
去年は聴けなかった曲です、私はね。日によってはやってたかも。
大音量、迫力!! 人気曲だしハデだし、1発目にはピッタリですな。
私もノリノリで聴きたかったんですが、まわりが割とおとなしくて……ちょっと控えめでした(笑)
こういうときは、1階はやっぱイイな~と思うんですけどね。いつかは……(笑)

2曲目は続けて"All over you"。
これはアルバム"Forever Now"より。ほ~これが来たか。ちょっと渋めっていうか。私は意外と思ったんだけど、定番なのかな?

2曲目終わって軽くマークのMC。ドウモアリガトー! と日本語で。
でも前回ほど、ゆっくり間をとるってことは今回はなかったですね。ガンガン曲をやってた、タフだな~。

3曲目は"To Be with you again"!
お~これはうれしいですね。アルバム"Running in the Family"より。
やっぱり、去年とかぶらないように選曲してくれてますね。
このアルバムが、もしかしたら一番人気あるかも知れないと思います。
他にも"Children say"とか"Two Solitudes"なんか、名曲なのでいつか聴きたいなー。

そして続けて"Running in the Family"を。これも盛り上がります。

ここでちょっと間をとったあと、おもむろにマークがなんとベースソロ!
うわーこれはスゴイね。かっこええ。聴いてるうちに、なんとなく聴いたことあるフレーズに。
そして始まったのは"Love Games"! これは~シビれるアレンジだわ。
初期の名曲です。ベースの腕ももちろんなんですが、マークの歌がほとんど衰えてないのに驚きます。
けっこうキー高いと思うんだけど。私はマークの歌が大好きでね。あの声がなかったらレベル42のファンになってない。もちろんマイクの歌もイイですよ。あのいい人っぽい感じがイイよね~、怖い顔のマークとほんといいコンビですよ(笑)

次は"Leaving me now"。あ~これもうれしい。アルバム"World Machine"から。
私が一番聴いたのはこのアルバムです。あーいまだにCDを買ってないや。
個人的には、このアルバムからなら、全曲聴きたいです(笑)
"Leaving me now"には、ライブではマイクの美しいソロがありますね。素敵です。

そして"Love in a Peaceful World"。
こちらは"Forever Now"からの曲。
この曲、ちょっと長くて、普段あまり聴いてなかったんですよね。
でも、今回のライブでは、Hey you,You gotta break out...からの部分を、マークが呼びかけるように歌っていたり、他のメンバーの演奏にもなんか心がこもってた気がして、とてもよかったんですよ。しみじみ、いい曲だなと思っちゃった。

帰宅してから、あらためて歌詞を読んでみました。私、歌詞カードって読まないんですよ。読みたいと思ったときにしか。
なんか、思ってた歌詞とは違ってた。私はなんというか、もっとチャリティ系の歌詞かと……(笑)
ずっと個人的な愛のことを歌ってた。タイトルにだまされてたな。でもこういう発見があるからライブっていいよね。

お次の曲、なんと"The Sunbed song"!!
うわーこの選曲は、多少マニアック? でもこれ大好きなんですよ。すごくカッコイイ。私のiPodにも、ずっと入ってて外せない曲になってます。生で聴けるとは感激でした。ライブだと、何倍もカッコイイッ!!
"Forever Now"に入ってます。このアルバムもいい曲多いのでオススメですよ。タイトル曲も聴きたいな~いつか。聴きたい曲多すぎます(笑)

そして"The Sun goes down"、超定番曲きましたー!!
たぶん、海外ではこの曲がすごく盛り上がるんだと思うんです、みんなで歌えるとこがあって。
でも日本ではどうなんだろうなー、と聴くたびに思うんだよね。もちろん楽しい曲なんだけど。

続けて"Something about you"!! レベル42の最大のヒット曲、そしてブレイクのきっかけになった歌。
この曲だけは知ってるという人も多いだろうな。爽やかでキャッチーで。でもやっぱり、彼らの良さがつまってるから売れたんだと思うな。私も大好きなんですけど、聴きすぎちゃって……というところはある(笑)

さらにたたみかけて"Lessons in Love"!!
すごいね、この3曲を連続で。マークが歌って、マイクが歌詞に合わせて振り付けするのはもうおなじみですね(笑) かわいい。PVではマーク本人がベースも弾かずに踊ってます(笑) あのPVも好きだったなぁ。
ポップな曲ですが、マークがずーっとチョッパーしててよく疲れないな、と思います……

ここでいったん楽器を置いて締めましたが、ステージは降りずにそのままアンコール突入……だったような。
マークがone more? と言ってお客を煽って(笑) 帰るフリしたりしてね。お茶目。

で、最後にやってくれたのは"Hot Water"!!
前回は1曲目にやった曲です。まさに熱い曲、大いに盛り上がりました。

オーディエンスの拍手は鳴り止みませんでしたが、これですべて終了。
お客と握手しながらメンバーはステージを去りました。あのへんの席の人は得だな~。

いやー、よかったね今年も。いいライブでした。
ほんと、こんな状況でも来てくれたレベル42に感謝、感謝です!!
回によっては、終了後にサイン・握手会があったとか。すごいサービス精神だ。そんな気さくなイメージなかったんだけどな(笑) 本人たちも、いつまでやれるか、とか考えてるのかなぁ……あのパワフルさがレベル42だ、っていうのはあるからねぇ。それにしてもマークのプレイは相変わらずスゴイです。
できる限り長く、ライブ続けてもらいたいし、ニューアルバムなんかも期待しちゃうな~。

そうそう、余談ですが、8月2日のライブが、フジテレビNEXTで生中継されたんだよね。
うっかりしてて、当日の朝にあわてて契約したんだけど、映るまでに時間がかかって、じりじりしてました。
そしたら19時の開演時間に間に合った! 無事に、リアルタイムで観ることができました。
先日のライブと曲順などはほぼ同じでしたが、中継ありってことでサービス多めだったかな。
マークが曲紹介間違えたりしてて、おもしろかったです(笑)

放送まで観られて、とにかく楽しかった。また来てね、レベル42!!
# by naabo | 2011-07-31 23:01 | 音楽

O.N.アベックホームラン 6 『BOX』

今日は、下北沢スズナリにて、「O.N.アベックホームラン 6 『BOX』」というお芝居を観に行きました。

町田で小田急線に乗り換えて下北沢へ。
少し早めに着いてしまい、スズナリのまわりをちょっとうろうろ。
小さい店がいっぱいあっておもしろいよね~。

時間が近づいたのでスズナリに入る。
今日の席は前から5列目ぐらい、前すぎなくて観やすい、よかった。

あ、「O.N.アベックホームラン」についてですが。
大堀こういちと温水洋一の二人芝居、というか内容はコントですね。
今回のチラシには、「不条理コントのホームラン王!!」とあります(笑)
作・演出が細川徹。細川さんと大堀さんといえば、「男子はだまってなさいよ」シリーズ。
私はそちらをよく観に行ってて、大堀さんおもしろいなーと思っていたので、ONも観てみようかな、と思ったんです。
前回の5、想像以上のおもしろさで、今回も観ることに。

狭い会場にお客さんがぎっしり。
そして開演。
ネタバレは避けますが、いや~、今回も笑いました。
前回はセットがかなり凝ってたんですが、今回はセットはシンプル、キーになる小道具も小さな箱二つだけ。いや、細かい小道具はいっぱいあるけどね。
いくつものオムニバスコントが、ある設定によってつながっている、というのは前と一緒だったかな。そういうとこも、よくできてる。そしてほんと、くだらない(笑)

そういう、おかしな状況に大堀さんと温水さんがいる……それだけでも笑えますけどね。
温水さんのあのキャラ、風貌はもうおなじみだと思いますが、それが最大限に生かされまくっているのはもちろんのこと(笑)、大堀さんも引けをとらないぐらいおもしろいんです。
あの大堀さんのおもしろさは、なんなんだろうなー、いまだによくわかりません(笑)
一見、普通なんですけど。しかしどこか普通じゃない。謎です。

1時間半、ほぼ出ずっぱりで、汗だくの二人でした。
終了後、このシリーズを、いつまでやれるかわかりません、と温水さんが言ってました(笑)
いや、ずーっとやってもらいたいな。今ほど動けないかも知れないけど。
私もできる限り観たい。何が出てくるか、ほんと楽しみだし、この二人にしかできない世界だと思うから。
# by naabo | 2011-07-17 23:51 | 演劇

矢野誠 Live

今日は仕事が終わったあと、矢野誠さんのピアノソロライブ@吉祥寺マンダラ2に行ってきました。

金曜日は、仕事が少なめでいつも早く終わるので、一応17時あがりとシフト表には書いておいたのですが、大丈夫だろうとタカをくくっていた。
そしたら、なんだか量が多い。結局17時前までかかってしまいました。

会社を出たら、すでにおなかがペコペコだったので、八王子で夕食をとってから、中央線で吉祥寺へ。
なんかやけにパトカーや警官を目にしたけど何だったのかな……

吉祥寺に着き、とりあえずマンダラ2に向かう。
チケット予約などはしてなかったんです。当日券も、どうすればいいのかな~と思ったので、受付で聞いてみたら、19時の開場の時に買ってくださいと言われた……前からそうだっけね。久々のマン2なので忘れてました(笑)
店長、と思われるちょっとコワモテのおじさん。懐かしかったです。

時間があったので、駅ビルまで戻ってトイレ行ったり。
で、19時前にマン2へ行ってみたけど、誰も並んでない……
開場前に誰か来ると思ったんだけどね。ひとりでただ待ってるのもイヤだったので、近くをぐるっと歩いてみた。マン2の前の道を先に行ったことはなかったですけど、この通りはおもしろいですね。おしゃれな店と、古い店が混在してて。そこから住宅街へ入ってちょっとした散歩。薄暗くなりかけたこの時間の散歩はとても寂しい気持ちになりますが、そこがまたイイです。

19時になってやっと人が現れた。っていうか矢野さんご本人が来た(笑)
そして何人かお客さんが。それにまぎれて入場。
ここに来たのは何年ぶりなんだろう……2006年のネコかる以来かな?
じゃあ5年ぐらいたってますね。

まず席をとる。人が少なかったので、一度座ってみたかった憧れのカウンター席に座ってみました!
ちょっと高くなってて、観やすそうだなーと思ってたんだよね。
確かに、ステージは観やすいけど、椅子に背もたれがなく、意外と疲れます……そして隣の席との間隔もすごく狭い。
思ったほど居心地はよくなかった……いいや、一回経験すればね(笑)

最初は人が少なかったですが、開演までの30分のうちに増えて、いっぱいになってきました。
やはり年齢層は高めですね、お子さんもひとりいたけど。

そうそう、矢野誠さんについて。
私は子供のころから矢野顕子さんを聴いてたので、矢野さんの元ダンナ様、として最初は名前を知ったと思います。
音楽を聴いたのはずっとあとで、この日記でも紹介しましたが、2001年に「あむ~Chorusing」というアルバムを買って、これは矢野さんのピアノと、男女6人のボーカルが入ったもので、これが素晴らしくて大好きで。
矢野誠さんの独特なピアノ、ぜひライブで聴いてみたいと思っていました。

19時を過ぎ、矢野誠さんが登場。
プログラムが配られていて、曲目と短い説明が書かれていました。

第一部は、友部正人さんの詩に作曲した、という少し不気味な感じの「黒い鳥」から始まり、「愛の列車」、「アントンの墓」、「すき」、「春は海からの風」、「春の雨」が演奏されました。

CDでも印象的ですが、生だとさらにインパクトあったのが、矢野さんのピアノの低音部、ベースラインです。
あの細い体から考えられないぐらいの、ゴリゴリした音が出てくる。
どんな左手してるんだろう。客席からは、弾いてる手は全然見えないんですが。
ピアノ自体も、わざとなのか、完璧にきれいな調律ではなく少しひずんでいる気がしました。
でもそこが、独特さを引き立てている。
ベースラインだけでなく、跳ねるようなリズムとか。すっかり、矢野さんの世界に引き込まれました。

シャイなかたなのか、MCはほとんどなかったです。しゃべっても、ボソボソっとしてよく聞こえないぐらい。そこも何か、アーティストっぽい。

3曲目の「アントンの墓」が、すごかった。
アントンとは、アントン・ブルックナーのことだそうです。作曲家の。
この曲が、かなりの大作で。ひとりで弾いているのにまるでオーケストラのような壮大さ、多彩さがあって……感動しました。
ああ、これは「あむ~ブルックナーフェスティバル2002」に入ってる曲なのかな?

そして「春は海からの風」、これはタイトルのとおり、軽やかで明るい曲で、あーこれを聴きながら散歩したら気持ちいいだろうな~! と思いながら聴きました。

あ、演奏中、照明が凝ってるなと思ったら、プロジェクターみたいなもので映像を映してたみたいで。
プログラムには映像演出はmichiさんと書かれてました。曲ごとに、雰囲気が変わって良かった。

15分の休憩をはさみ、第二部は「ひとりしずか」から。
これは、私が持ってる「あむ~Chorusing」の中の曲! 知ってる曲があってうれしかった。
CDではバイオリンとの共演で歌は入っていません。3曲ほど、歌なしの曲がある中の1曲。
実は、CDではバイオリンの音色が個人的にあまり好きでなく、普段は聴いていない曲なんです。
でも曲としてはとても好き。プログラムの楽曲紹介のコメントに、「ひとりしずかという花は、いろいろな苦しい気持ちを自分の中に封じ込めているのです。」とありました。確かにちょっと、切ない曲ですが、リズムには力強さがある。美しい曲。

そのあと、「天使まだ手探りしてる」「天使の危機」「醜い天使」を続けて。
谷川俊太郎さんの詩に曲を書いたんだそうです。前半の「すき」も谷川さんの詩だそうで。
そういえば、矢野さんと歌手のひらたよーこさんとのアルバム「少年」も、谷川さんの詩に曲をつけて歌ってるんですね。

そして「花」、「人のまつり」。
「人のまつり」では、ひらたよーこさんと、国吉良一さんが登場し、矢野さんの両隣に座って全員でなぜかサングラスをかけ(笑) おそらく全員でピアノを弾いてたと思います。すごい、3人の連弾。
マイクを用意してたので、歌うのかな、と思っていたら、途中で「わっしょい わっしょい」と、3人でコーラス。
まつりと言うだけあってノリのいい曲で、かっこよかったです。

最後に「スピーク・ロウ」という、クルト・ワイルの曲を演奏。
この曲、私は初めて聴きましたが、有名な曲みたいでたくさんの人が歌ってますね。
矢野さんらしいアレンジになっていたと思いますが、少し軽めというか、食後のデザートって感じでした。

これで本編は終了、たくさんの拍手でアンコールを1曲やって下さいましたが、曲名がわかりません、すみません。

ライブのあと、矢野さんは出口近くに立たれて、CDにサインしたりしていました。
私は「あむ」のシリーズの最初のアルバムを購入。なかなか、手に入らないと思ったので。

ということで、初めて聴いた矢野誠さんの生のピアノ。
やっぱりすごかった……なんというか、野生的な気がするんです、矢野さんのピアノは。
自然の景色が浮かんでくる。ときにはすごく、ゴツゴツした岩みたいだったり。
あたたかい日差しとか、爽やかな風とか、そういうのを感じさせてくれる。
と同時に、弾むようなリズムには、生きていることが楽しい! っていう無邪気な歓びみたいなものがあって。
とにかくリズムがおもしろい。こればっかりは言葉じゃ伝えられないです(笑)

7月27日に、「あむ~PIANO’Sうたう」というアルバムが出るそうです。
http://artist.cdjournal.com/d/-/4111050655

今回演奏した曲がたくさん入ってますね。絶対買う!(笑)
そしてぜひまた、矢野さんのライブに行きたい。個人的には、Chorusingの曲を歌入りで聴いてみたいけど、歌手が6人揃うのが難しいかも……10年も前のアルバムだしなぁ。
でも、ピアノソロも素晴らしかったので、矢野さんには長くピアノ弾いてもらいたいなーと思いました。
# by naabo | 2011-05-20 23:00 | 音楽

ミュージカル「レ・ミゼラブル」

今日は、帝国劇場にてミュージカル「レ・ミゼラブル」を観てまいりました。

「レ・ミゼラブル」……ビクトル・ユーゴーが書いた小説で、日本語訳は「ああ無情」。
そのぐらいは知ってたのですが、内容については、これまでほとんど観たことも聞いたこともなかったんです。恥ずかしながら。

ミュージカルも有名ですけど、まったく興味がなかった。
それがなんで行くことになったかと言うと、友達に誘われたからです。
しかもチケットはタダ! それでも、興味がないし、体調のことも考えてちょっと躊躇してたんですが、キャストを聞いて思わず前のめりに。
スペシャルキャストの日ということで、主演は今井清隆……この人は知らなかったけど、鹿賀丈史、島田歌穂、岩崎宏美、神田沙也加、斎藤晴彦、鳳蘭が出演、超豪華!!
そして席もとてもいい席で、これは行かなきゃ損、ということで行くことにしました。

日比谷駅から駅の中をてくてく歩いて帝国劇場へ。
友達とサンクスで待ち合わせましたが、まさか地下にあるとは思わなかった。
地下にレストランなどがたくさんあるんですね。ここで食事してから観劇、というのもいいかも。

12時開演ということで、早めに入ってロビーでパンをかじりました。
初めて来ました、帝国劇場。すごい名前だな。皇居のすぐそばだし。
売店がものすごく充実してるようでしたが、あまり見ませんでした。
久しぶりに会う友達としゃべってたらそんな時間はなかった(笑)

しっかりトイレにも行き準備万端。
一幕と二幕に分かれていて、一幕がなんと1時間半! 休憩25分、二幕も1時間以上あります。けっこうな長丁場。

場内が暗くなりいよいよ開演。
そうそう、私はこの「レ・ミゼラブル」のあらすじをまったく知らないので、友達がさらっと教えてくれたのです、開演前に。
で、ミュージカルが始まりましたが、ものすごく展開が早く、友達に聞いたあらすじが最初の10分ぐらいで終わった(笑) そんな気がしたんですよね、目まぐるしく舞台も転換していくので。
とにかく、最初っから飛ばすなぁ~と思いました。

それと、ほとんどしゃべらないんですねー。これが本物のミュージカルなのか。私は、ところどころで歌うもんだと思っていましたよ。
すべて、メロディがついて歌ってるんですね。そのため、ちょっと聞き取りづらいところもあった。そこは、友達にあらすじを聞いておいてよかったかも。

まあ、物語については、特にここで言うこともないかなと。
有名すぎるもんね、私は知らなかったけど。
フランスが舞台のお話で……革命なんかも絡んでくる。
ほんとにこう、大河ドラマみたいなね。重厚さを感じました。

キャストでは、みなさん素晴らしかったんですけどね……脇のかたたち含めて、歌がうますぎる! まるでオペラみたい。そうそう、オーケストラも生ですからね。迫力ありましたよ。
やっぱりジャベールの鹿賀丈史さんがね~、かっこよかった!
こんなに歌うまい人だとは思わなかった。
もちろんジャン・バルジャンの今井清隆さんも素晴らしいですよ。繊細な歌声で。

そして岩崎宏美さん……子供のころ、好きな歌がけっこうあったんだよね。だから生で声を聴けてうれしかった。
彼女はファンテーヌ役なんですが、「夢破れて」という曲を歌う場面があり、この曲のメロディは他の場面でもよく出てきてたのですが、私はなぜか聴いたことがあって。
なんでだろう、と思ってたら、これってスーザン・ボイルがオーディション番組で歌った曲なんですね! そりゃー聴き覚えあるわな。帰宅してからわかった。いい曲なんだよね、これが。

それと、前半で革命に立ち上がる場面が出てきますが、そこの歌もすごくかっこよかったんだよね~、「民衆の歌」っていうのかな?

コゼットは、子供時代は子役の子がやるのですが、ホームページを見ても今日はどの子だったのかよくわかりませんでした……とても上手でしたよ。
成長したコゼットは神田沙也加。この豪華キャストの中ではどうかな~と思いましたが、意外とよかった。華があって役にあってると思う。

子役がもうひとりいて、ガブローシュという子供の役なんですが、今日は鈴木知憲君でした。これ、加藤清史郎君の日もあるんですよね。こども店長の。ちょっと観たかったな。なかなか重要な役なんですよね。

島田歌穂さんは声も見た目もすごく若々しくて、とても40代に見えなかった。
このエポニーヌは、本田美奈子さんもやったそうですね。なんか、そんな気がしたんだよね。テレビかなにかで観たことがあったのかも。彼女もハマってただろうなぁ、この役に。切ないんですよね。

そして斎藤晴彦さんと鳳蘭さんは夫婦の役。前半、そのマダム・デナルディエが、鳳さんだってことにまったく気がつきませんでした……想像より、ちょっとふっくらされてて。
斎藤さんは、教育テレビの「クインテット」でよく声を聴いてたり、クラシックの曲に日本語でヘンな歌詞をつけて歌ったりして、すごくうまいというわけではないのですが、味があってユーモラスで、この役にぴったり。
金の亡者みたいな二人なんだけど、どっか憎めないという。酒場のシーンとか楽しかったですね。

他にアンジョルラス役の岡幸二郎さん、マリウス役の石川禅さん、司教役の林アキラさん、みなさんよかったです。

最後のほう、感動的でね。
なんか、もしかして最後が救いのない話なのかな、とか思ってたんですよね。
だって「ああ無情」でしょ(笑) 無情な終わり方なんじゃないかと思ってたけど、そんなことなかったです。まあ、あまりにバッドエンドじゃ、ここまでロングランにならないですよね、よく考えたら。

カーテンコール、拍手が鳴り止まず。
今井さんと鹿賀さんが、コメントされてました。
鹿賀さんいわく、今日は何がスペシャルかというと、年齢がスペシャルということでした、だって(笑) だけど年齢だけじゃなく、みなさん本当にスペシャルだったと思いました。

その後も拍手はやまず、満場のスタンディングオベーション!
私も前が見えないから立ちました(笑) でも、会場はこのレミゼのファンでいっぱいだったんでしょうね。お客さんが、熱かった。
特に、私の隣のおじさんが……(笑) もう、ノリノリで、「民衆の歌」では一緒に歌わんばかりに口パクして、ラストでは何度もハンカチで顔をぬぐっていて、私はそれが気になって(笑) 本当に、このレ・ミゼラブルが大好きなんだなぁと、思いました。きっと何回も観てるんだろうなー。
私はまったくの初心者で、なんかすいません、という感じでしたが、最後まで楽しめてよかったです。

この演出は、今年の公演で最後で、今後は新演出になるんだそうです。
舞台装置なんかも素晴らしくてね。うまくできてるなーと思ったんですが、これがどんな風に変わるのか、また観てみたいですね。じゃあ10年後ぐらいに(笑) 25年後じゃね、生きてるかわかんないからね。

15時過ぎに終了し、帝国劇場をあとにして、友達とお茶してから帰りました。
チケットをくださった、友達の友達に大感謝です。とても貴重な体験をさせてもらいました。
# by naabo | 2011-05-15 23:54 | 演劇

ちょっと長めのひとりごと。


by naabo